恩師からの「がんばれよ」が忘れられない年賀状

(koyuさん/女性/38歳)

これまで貰った年賀状で一番印象に残っているのは、
小学生の頃担任して頂いた先生からの手書きの年賀状です。

小学校6年生の時、みんなから恐れられているI先生が私の担任になりました。
I先生はおじいちゃん先生で、学年主任でもあり、とても厳しいと有名な先生でした。

有名な、と言いましたが校内で有名なだけではなく、
学区全体や他の学校の生徒も知っているほどの先生でした。

宿題を忘れたら子供でも容赦なくほっぺたをバチン!と叩くのです。

また、ウソを付いたり暴力を振るったりした子供には摺りゲンといって、
ゲンコツをおでこに摺り込みながら痛めつけるという罰を与えていました。

当時は先生が生徒のほっぺたを叩いたりする事は珍しくなく、
むしろ子供たちもその痛さをかみ締めて、
罰を与えられている生徒もそれを見ている生徒も、みんなしっかり反省していたように思います。

そんな先生からの年賀状は、いつも達筆でした。

小学校を卒業してから毎年年賀所を出していた私ですが、
高校を卒業してから専門学校に上がった頃大きな病気になってしまいました。

学校を止めざるを終えない状態で、
そういった近況を年賀状に書いて先生に送ったところ、
翌年の先生からの年賀状にはこんな事が書いてありました。

「たまにはゆっくり羽根を休めて。でも、がんばれよ」

その文字はとても優しくて、
それまでの先生の言葉とはぜんぜん違うものでした。

先生はもうなくなられてしまいましたが、
その年賀状は今でも私の心を励ます一枚になっています。

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